女性と瘀血(おけつ)①
久しぶりのブログ投稿となりますが、これからも出来る範囲で定期的に投稿していこうと思います。
さて、今回からのシリーズは『女性と瘀血(おけつ)』の内容を少しづつサブタイトルごとに当ブログでご紹介していく予定です。
女性と「血」の関係
今回ご紹介させていただくのは『女性と「血」の関係』についてです。
東洋医学において、女性の健康維持には「血(けつ)」の状態が最も重要であると考えられています。「女性は血を以て本(ほん)と為す」という言葉があるほど、血は女性の心身のベースとなる要素です。
女性が「血」の影響を受けやすい理由
女性は月経、妊娠、出産、閉経といったライフイベントを通じて常に血の変動があるため、男性よりもトラブルが起こりやすい傾向にあります。
女性のライフサイクルは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の変化によって大きく4つのステージに分かれ、それぞれ特有の健康課題があります。また、現代ではライフスタイルの変化(初産の高齢化や出産回数の減少など)により、一生の間の月経回数が増加したことで、以前とは異なる健康リスクも生じています。

参考:「母性看護学」宮里和子著医学芸術社 厚生労働省ホームページ(第3回女性の健康づくり推進懇親会の資料)
思春期(10代:ホルモン分泌の始まり)
身体が子どもから大人へと変化する時期で、ホルモンバランスが不安定なため、月経に関するトラブルが多く見られます。
● 月経不順・無月経:ホルモンバランスが整わず、周期が乱れやすい時期です。
● 月経困難症:強い生理痛や腹痛、頭痛など。
● 過度なダイエット・摂食障害:痩せ願望による栄養不足が、将来の不妊や骨粗鬆症のリスクにつながる懸念があります。
成熟期(20代〜40代前半:妊娠・出産の適齢期)
エストロゲンの分泌がピークを迎え、仕事や家庭など社会的役割も重なる多忙な時期です。
● 月経前症候群(PMS):月経前のイライラ、腹痛、むくみ、気分の落ち込みなど。
● 婦人科疾患:子宮内膜症や子宮筋腫など、月経回数の増加に伴う疾患が増えています。
● 不妊治療:晩婚化に伴い、不妊に悩む割合も増加しています。
● 妊娠・出産・産後の不調:つわり、切迫流産、産後うつなど。
● 女性特有のがん:子宮頸がん(20代後半〜)や乳がん(30代後半〜)の罹患率が上昇します。
更年期(40代後半〜50代前半:閉経前後)
閉経に向けてエストロゲンが急激に減少するため、自律神経が乱れ、心身に大きな変化が現れます。
● 更年期障害:ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、動悸、不眠、イライラ、極度の疲労感など。
● メンタルヘルスの不調:身体の変化に加え、親の介護やキャリアの責任増大などが重なり、抑うつ状態になりやすい時期です。
老年期(50代後半〜:閉経後)
エストロゲンの保護作用がなくなるため、これまで防げていた疾患のリスクが急速に高まります。
● 骨粗鬆症:女性ホルモンの減少により骨密度が急落し、骨折しやすくなります。
● 生活習慣病:コレステロール値が上がりやすくなり、動脈硬化、高血圧、糖尿病、心筋梗塞のリスクが増加します。
● 泌尿器・粘膜のトラブル:尿失禁や粘膜の萎縮による不快感など。
女性の健康管理は、その時々の症状に対処するだけでなく、将来(次のステージ)を見越して、若いうちから検診や栄養管理を行う「生涯を通じたヘルスケア」という視点が大切です。症状が気になる場合は、専門の医師に相談することをお勧めします。
現在、冷えや生理トラブルなど、具体的に気になっている体調の変化はありませんか?
まずは、お気軽にご相談ください。

