かぜは万病のもと ①
かぜを侮っていませんか?
かぜは大半の方がかかるため、たいした病気ではないと考えがちです。しかし、『かぜは万病のもと』といわれるように、肺炎や髄膜炎など重い合併症を引き起こすことがあります。
かぜについて
かぜは、主にウイルスの上気道(鼻やのど)への感染により引き起こされます。通常、鼻づまり・のどの痛み・咳・発熱などの自覚症状があらわれます。
注意してほしい高齢者のかぜ
高齢者のかぜの特徴として
- かぜを引きやすく、長引きやすい
- 発熱・咳などの症状がはっきりせず、こじらせやすい
- 肺炎などの合併症を起こしやすい
が挙げられます。
これらの原因は…
一般的に加齢により抵抗力が落ちており、糖尿病や心疾患などの持病を持っていることも多く、感染症に対する防御力が弱っています。
なんとなく元気がない、食欲がないなどの症状だけで、かぜを引いていることに気づかないことがあります。すると病気の発見が遅れてしまい、いつの間にか重症化してしまうことが多くなってしまうのです。
そのため、かぜを引きにくい身体づくりや、わずかな異変に早めに気づいて治療することが大切です。
肺炎は日本人の死因第5位で、その90%以上が65歳以上の高齢者です。
〈厚生労働省 2019年人口動態調査〉
治療のカギは抵抗力
かぜに特効薬はなく、ウイルスに対する身体の抵抗力に頼らざるをえません。漢方薬は、この抵抗力を高め、自然治癒力を高めることができるのが特徴です。