女性と瘀血(おけつ)⑨
シリーズ連載『女性と瘀血』、第9回のテーマは「問診(もんしん)について」です。
前回では、ご自宅の鏡の前やベッドの上で行える「舌」や「お腹」のセルフチェックについてご紹介してきました。ご自身の身体のサインに気づいたところで、「いざクリニックまで足を運び、診察室で先生と対面したものの、何をどう伝えたらいいのだろう?」と緊張される方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ご自身の体質や瘀血(血の滞り)が気になってクリニックに訪れた際に、診察室でどのように医師に伝えればよいか「問診(もんしん)について」ご紹介します。
もしかすると、ご自身の体質に合う漢方薬を見つけやすくなるヒントになるかもしれませんので、少しでも参考になればと思います。
診察室での問診(もんしん)について
診察前に整理しておきたい「3つのポイント」
限られた診察時間の中で、ご自身の不調やお身体の状態をスムーズに伝えるために、以下の3つを事前に整理しておくと安心です。
① 生理やライフサイクルのリズム
女性の身体は「血」の巡りとホルモンバランスによって大きく変化します。
- 生理周期は何日くらいか、不順はないか
- 生理痛の重さ(初日〜2日目に鎮痛剤が手放せない、など)
- 経血の色(暗い赤色、レバー状の塊が混じるか)
- 産後や更年期の時期にあたるか、その頃から症状が強くなっていないか
② 「なんとなくの不調(未病)」や日常のサイン
「病気というほどではないけれど…」と我慢してしまいがちな不調こそ、漢方では大切な手がかりになります。
- マッサージに行ってもすぐに戻ってしまう頑固な肩こりや頭痛
- 下半身は冷えるのに、顔や頭だけがカッと熱くなる(冷えのぼせ)
- 目の下のくま、くすみが気になり始めた
- イライラや気分の落ち込みなど、メンタルの波が周期と連動しているか
③ 毎日の生活習慣と冷えの環境
「気・血・水」の巡りは、日々の暮らし方と密接につながっています。
- デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多いか
- 冷たい飲み物や甘いものを好んで摂っていないか
- 睡眠不足や、日常的なストレスを感じていないか
「こんなこと伝えてもいいのかな?」は全部大切なヒントです
「こんな細かいことを話してもいいのかな」「年齢のせいだから仕方ないよね」と、ご自身の感覚に蓋をしてしまう患者様がとても多くいらっしゃいます。ですが、診察において「些細な違和感」や「なんとなくの辛さ」こそが、瘀血の根本原因や「気・血・水」の乱れを見つけ出す一番の近道です。「朝起きると体が重だるい」「生理の前に決まって頭痛がする」「靴下を重ね履きしても足先が冷たい」など、どんな小さなことでも遠慮なくお聞かせくださいね。
あなたと問診を一緒におこないましょう
なんとなくの不調(未病)は特に、お医者さんに一方的に診断される場ではなく「ご自身の身体の声に二人三脚で耳を傾ける時間」です。
こういった不調(未病)の多くは、患者さんごとに全く違うものがほとんどで一纏めにできるものではありません。ですので問診を通して、あなたのライフサイクルや体質(気・血・水の状態)を丁寧に紐解き、瘀血をスッキリと解消するためのヒントを見つけていきましょう。
「私のこの不調、もしかして血の巡りと関係しているのかな?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。


